発達の問題とアドラー心理学の心理療法(カウンセリング)
多くの心理療法が疾病別、障害別に設計さていますが、アドラー心理学の理論はそうではありません。野田俊作はかつてのケースセミナーで、なにかと病名を付けたがる最近の傾向に警鐘を鳴らしていました。「本当に病名がつく場合もあるけど、それはごくごく少数です。ほとんどの場合は、子どもがこの時代の環境反応として起こっていることだと思います。傷害という言葉を使うのは止めませんか。この子達は、やまとことばで言うと『ちょっと変わった子』です。」またそれに続けて、「変わった子は変わった大人に育てましょう。いつの時代も、変わった子が新しい発見をしたり、新しい事業を興したり、世の中を感動させてくれるんです。」・・・
アドラーは言いました、「何を持っているか(何を持たないか)が問題ではない。問題なのは、持っているものをどう使うかだ」と。