当所のカウンセリングはアドラー心理学に基づくカウンセリングです

カウンセリングみらい・こどもみらい では、アドラー心理学に基づくカウンセリングをいたします。
 アドラー心理学はAlfred Adlerが子どもたちの問題に目を付けて以来、子どもと子どもと関係する親や教師のカウンセリング・心理治療を中心に発展してきました。いわば、子どもの問題と対人関係に特化した心理学です。

 アドラーは、人間の多くの問題は対人的問題だと言いました。例えば神経症の患者の治療において、症状にはそれが作り出している対人的な目的があると考えるのです。アドラーの治療では、カウンセリングが進んでいって対人的な問題が和らいでいくと、決まってそれに合わせるように症状の訴えが消えていくのでした。

 アドラーは、「症状(行動)には目的がある」と主張しました。しかし、一般には、「症状(行動)は原因がある」と思うが普通ですよね。例えば、ふつう「叱られたので落ちこんでいる」と言います。これは、現在の精神医学の基礎を作ったフロイトの「行動には原因がある」と考えが世の中の考え方(常識)になっているからです。フロイトの考え方が間違っているということではありません。アドラーの考え方もあるということを知るだけで、世界が違って見えてきます。

 アドラー心理学では「行動には目的がある」という考え方を目的論と言って整理しています。
 さて、みなさんちょっと実験にお付き合いいただいて、今から、「私の感情には目的がある」と思って生活をしていただけませんか。
 そう決めて生活していると、しばらくすると、なるほどそのように見えてくるようになります。子どもに、勉強しなさいと「怒って」叱る時は、だらだらとしている子どもに反省させようとしている(でも一向に効果はないけど)と見えてきます。やさしく褒めている時も、この後も手を抜かず努力しなさいという隠れた意図が見えてきます。
 日常の子育てのこんな理由も、状況によっては具合の悪いことになる場合があります。

 アドラー心理学のカウンセリングでは、来談者さんのライフタスク(うまくいってない人間関係)やライフスタイル(無意識でやっている考え方や行動のパターン)を話題にすることがあります。来談者さんが自分のライフスタイルに気付き、より適切な行動が取れるようになると、目の前の問題が解決できるようになると同時に、それと関係のあるさまざまなことも並行して解決できるようになるのもアドラー心理学カウンセリングのよいところです。