勇気づけの方法 ⑥「アドラーが目指した話し合う育児(後編)改」
民主的育児は、何かを決めて”させる”や”決める”ことの方より、”話し合う”の方に力点が置かれています。あくまでも、話し合うこと自体の力に期待しているのです。
さて私たちは、子どもと話し合う時には、親は”疑問文”を使って話をすることを薦めています。否定文や命令文の形はまず使いません。普通文でも子どもに強く当たることが多いので、同じ働きをする疑問文に置き換えて話します。なぜそうするのかというと、話し合うのは子どもを勇気づけるためだからです。意見を言って子どもに○を止めさせたり□をさせたいのではなく、それらのことについて一度落ち着いて考えてもらいたいのが目的だからです。
合意に至らない時もあるでしょう。そんな時は一端話し合うことを止めて、結論を棚上げしておくこともすすめています。思春期以降は特にそうかもしれません。
難しそうですか? でも、アドラー心理学を少々学んで原理原則が分かってしまえば、案外こちらの方が楽なんです。それは、そうしているうちに子どもとの関係が良好になっていくからなのだと思います。
※座談会では、最初に月替わりのアドラー心理学のお話をします。その後はこれらのことについて学び進めたり、ロールプレイを使って練習したり確かめたりしています。一度参加してみませんか。
※アドラー心理学実践講座(子育て編)では、アドラー心理学の原理原則や勇気づけ法について一通り学ぶことができます。
勇気づけの方法 ⑥「アドラーが目指した話し合う育児(前編)」
勇気づけの方法 ⑥「アドラーが目指した話し合う育児(中編)」