勇気について ④
目標と手段 → 価値と雰囲気
目標が定まったら、それをどうして実現するかという段になります。
アドラーはこの「目標」と「手段」に対応するものとして、「価値」と「雰囲気」という言葉を使って説明しています。まずは「価値」について。
価値(value)とは例えば、すべきこと、すべきでないことです。親はそういった価値に基づいて子育てをしています。その価値は今の生活の様式に基づくものもありますが、中には過去と未来を結ぶものがあります。それは、親から子、子から孫と面々と伝えられてきました。、
子どもを導き育てるには、何が正しいか、それをどうするか、どうしてはいけないかを具体的に決める必要があります。子育てに関して、これらのことを最終的に決めてきたのは家庭(両親等)でした。
また、価値の中には、個人によってほとんど差がないものもありますが、異なるものがあります。ですから、両親の意見が一致する場合と対立する場合があります。また、よく話題になったり強くこだわっている場合と、そうでもない場合などがあります。
子育ての際のあなたの価値にはどんなものがありますか?褒める場合や叱る場合、喜ぶときや落胆する時は、あなたの価値が作用しているはずです。