”カウンセリング こどもみらい” は、子どもおよび子育て期の親の相談センターです。 new!

 最近、保護者の困りごとで多いのが、「先生、子どもが”YOUTUBE”にはまって困っているんです。」という相談です。昭和の時代は「テレビの前から離れない子ども」でした。平成の時代は「ゲームを離さない子ども」でした。オンライン配信はオンデマンドで見れますので、好きな動画を永遠と見続けることができてしまいます。
 でもね、テレビやゲーム、YOUTUBEは悪いことばかりではないのですよ。宿題をやらなくなると親は焦るけど、それまではそれらを与えておけば子どもから手が離せれるので親は助かったでしょ。今も、YOUTUBEは与えた当初の目的はちゃんと達成していると思います。ということは、親の方の目的が変わったということなのかもしれません。

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 一方、今ある種の子ども達が学校にうまく適応できないことが話題になっています。保育園や学校で「お子さんは発達○○の疑いがあります。」と言われて相談にお見えになる保護者の方が増えてきました。本当に○○なのでしょうか。私たちから見ると、本当の病気・○○じゃなさそうだぞ!と思うケースも散見します。でも、親からすれば有効な対応ができなくて、結局お医者様に薬を処方してもらうということに行き着くことがあります。これはこれで問題です。
 保育所
学校では、そうは言っても、集団内に極端に落ち着かない子がいると、たくさんの児童を担当している担任は、これまた有効な対処方法がなくて困ってしまいます。加配教員で対応しているようですが、根本的な対応はできていません。
 不登校の問題も、難しい問題です。不登校はここ数年でかつての2倍になっています。また、学校には行っているものの、授業やクラスから遠ざかったままの神経症的行動を呈する子ども達が減少しません。 

 我々大人は、何か大切なことを見落としているのかもしれません。勘違いをしているのかもしれません。

 今、おかあさんを家庭から引っ張りだそうとする動きが強くなっています。実は子育てはとんでもなく大変で重要な仕事なのにもかかわらず、子育て中の女性は統計上”仕事をしていない”ことになっているそうなのです。それに、会社に出て家事もこなすと何役にもなります。目が回っていませんか?よし、何とかしよう!子どもは首が据われば見てあげるから、会社に行ってください・・・これ、何か間違っていませんかね?
 「家庭から育児がなくなってきている」・・・そう言ったのは野田俊作です。
 
 でも、実は子ども一人一人は思ったより成長力・回復力持っています。また子どもは案外柔軟ですので、家族が適切な対応をすれば、本来の姿に回帰するはずです。
 しかし、現状から抜け出すにはやみくもに動くのではなく、まず、家族が解決に向かって進む方向が見えていて、そのための方法を理解している必要があります。
 「それは何か?」については専門的なこと・個別なことになりますので、どうぞカウンセリングにお越しになってください。
 うまくいっていると思っている人もそうでない人も、一度立ち止まって、子どもの未来について一緒に考えませんか。