”しつけ”とは

 這えば立て、立てば歩めと、あんなに愛くるしかったお子さんも、言葉が出てしゃべり始まる頃になると主張が始まります。
 ふつう、ことばが出るまでの子どもは躾には馴染みません。やや甘やかして育てても大丈夫です。スキンシップをたくさんとって、このお母さんお父さんの子でよかったと思ってもらえれば充分です。
 主張が見え始めると少しずつ教えていくことが出てきます。それでも、5歳までは、子どもはまだ多くの時間をファンタジーの世界で過ごしていますので、親が一緒に考えてあげながら育ててください。

 5歳を過ぎる頃からは、人として教えていけなければならないことを伝えていく時期になります。それは、だいたい10歳ごろまでの5年間です。なぜそうするといいのか理由を話し、分かりやすいたとえ話をしてあげてください。しなければならないこと、してはいけないこと、また、一緒に相談して決めていくことなどさまざまことがあることを教えてあげてください。

 10歳以降の子どもは、自分で決められると思っていますので、「自分で決める」を貫こうとするでしょう。自分で体験して答を体でつかんでいく時期になります。そこで、親が指示命令や善し悪しの評価をすると反抗が始まります。そうは言っても、子どもから聞いてくることもあります。そんな時はもちろん相談にのってあげながら伴走します。この時期のこつは、子どものことをしっかりと見ていることです。

 いつまで子育てが続くのでしょう。中学卒業までと思うのですが、今は高校卒業までという方もいます。
 それを従来では、叱ったり褒めたりして躾ていました。しかし、罰したり叱ったりして正しいことを教えるやりかたは現代の子どもにはあまり通用しません。また、ご褒美をあげて勉強させたり、褒めていこうとしても、ある年齢からは親の魂胆が透けて見えますので、駆け引きに使われてしまってうまくいきません

 では、どうしたらよいのでしょう?最近、どうしたらよいのかが分からなくなっている方が増えています。その結果、さまざまな現代特有の問題や悩みが生まれています。

 成長段階にそって大雑把におはなししましたが、具体的なことはぜひカウンセリングにお越しになってご相談ください。親子にはその親子特有の問題がありますので、カウンセリングでは子どもさんに合った改善策をお話しいたします。

 また、お子さんを持つ前の方やアドラー心理学育児の全容を学びたい方には実践講座をおすすめしています。

 

 10歳前のお子さんの場合は、おかあさんの対応で多くの子が改善していきます。それに対して、10歳以上(思春期以降)の場合で親子関係が悪い場合はまず関係修復から取りかかる必要がある場合があります。

[発達の問題]
 最近、子どもの発達特性と不登校や学習不適応、問題行動等との関連性が話題に上がっています。子ども一人一人の特徴に関心が高まったのはよいことだと思います。ところが、当のお子さんに応じた対応がしっかりされているかというと、そうでもないのが現状のようです。

 お子さんの特性についてご相談されたい方、セカンドオピニオンをお求めになる方、支援方法についてご相談されたい方はご相談ください。

[お勉強・受験]
・受験期の過ごし方や心理的な面がご心配の方はご相談ください。

・子どもにやる気がなく、心が不安定な時は、問題集や塾・家庭教師に投資してもなかなかうまくいきません。
・当所では、お子さんに応じた受験期サポートをいたします。長期にわたって取り組む必要がある高校・大学受験また人生を左右する受検をサポートします。

[思春期の準備]
 思春期は人生の中でも、子どもにとっても深刻な時期です。子どもが無事に通過できるように、親も準備をするとよいと思います。
 10歳を過ぎるまでに実践講座を受講をお勧めします。

[当所のカウンセラー]
 当所では、日本アドラー心理学会公認カウンセラーがお相手いたします。